鋼の錬金術師について
鋼の錬金術師と鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMISTの敵の目的の違いについて、教えてください
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMISTは、コミックスを読んだので、国家錬成陣を作るということが、目的だというのは分かりました
しかし、最初にやったアニメは、ヒューズが死ぬところまでしか見ていなく、敵の目的がよく分かりません
詳しく教えてください
知恵袋の救世主~愛戦士㋮いの~
アニメでは敵の目的は賢者の石作成です。厳密にいえばそれぞれのホムンクルスの目的は異なります。あの方(ホムンクルスのボス)が賢者の石を欲しがっていて、ホムンクルス達を「賢者の石で完全な人間にする」との口実で利用していた。そのため、ホムンクルスは逆らえずにしたがっている。あの方が賢者の石を必要としている理由は、不老の肉体を手に入れること。ただし、それができないので新しい若い肉体に移り変わって若さを保ったいる。新しい肉体に移り変わるのに賢者の石が必要なため欲している。
ホムンクルスそれぞれの目的
プライド→あの方に完全に忠誠。そのため目的は賢者の石生成。アメストリスの事実上の元首に据えらえる事で、国家権力を以ってあの方の目的を代行・遂行する。
ラース→目的は特にない。与えられなかった母性を求めるかのようにスロウスを「ママ」と慕っていた。終盤で、スロウスはエドに封印されてしまい深い孤独感に陥る。その後、スロウスを賢者の石で蘇らそうとしてあの方の怒りを買ったため、手足を奪われ、錬金術を使えなくされた。
スロウス→人間になりたいと強く望んでおり、そのためにあの方の命令には忠実だった。人格そのものはトリシャとは全く異なるが、トリシャの記憶が一部残っており、それにより自分が死んでいる事を自覚しかけていた。そのため、人間になろうとしているホムンクルスである自分と、既に死んでいるトリシャという二つの人格のジレンマを感じて苦悩し、エド達を倒すことでトリシャとしての自分を否定しようとした。ラースからは「ママ」と慕われるが、彼女のほうは彼に対しては愛情はなく、道具としか思っていなかった。
エンヴィ→自身の変身能力を生かして暗躍。他のホムンクルス達と違って、あの方の思惑を全て察しており、「人間になること」よりも「人間を苦しめること」に重きを置き、「人間がすべて滅んだ時にやっと忘れることができる。どうして僕が生まれたかと言う事を(要約)」と述べている。その為に本来の「人間になりたい」と思う仲間である他のホムンクルスを内心では馬鹿にしていた。
ホーエンハイムを慕っていたが、彼とあの方が袂を分けた時に、自分が捨てられたと思い込んでいる。そのために、執拗にホーエンハイムはおろかエルリック兄弟も憎んでおり、終盤ではそれがより現われる。また、生前の記憶を完全に保持していたが、それに苦悩したラストやスロウスとは違い、逆に憎しみの糧としていた。
ラスト→賢者の石の力で完全な人間になりたいと強く願っている。そのため、初めはあの方に従っていたが、あの方が賢者の石を欲する理由を知り愕然とし自分たちがただ利用されていることを知る。そのあと、裏切り敵対するが殺される。死ぬ際に自らが欲していたのは「人間としての死」と知り、安らかな表情を浮かべて眠りについた。
グラトニー→あの方が恐いので従っている。ラストを慕っていて共に行動することが多い。目的は特にない。しいていえば、食べること。
グリード→自由を手に入れるために敵対。また「人間らしい死」を望んでいた。
第1期の敵の目的も、「賢者の石を作ること」なのは同じです。
でも、大きく違うのは、第2期は賢者の石で『神になる』ことを最終目標していますが、第1期では、『自分が生き延び、かつ愛する人を己がものにするため』が最終目標でした。
敵も、第2期はフラスコの中の小人『お父様』がラスボスでしたが、第1期は、400年前、ホーエンハイムのパトロン兼助手兼愛人だった女性『ダンテ』がラスボスです。
ホーエンハイムとダンテは、都市一つをまるまる犠牲にして賢者の石を作りましたが、その折、リバウンドを起こしてしまいました。
ダンテは、とっさに出来たばかりの賢者の石を使い、傍にいた執事にホーエンハイムの魂を定着させました。
それからも、ダンテとホーエンハイムは、肉体が衰えると何度も新しい肉体(という名の犠牲者)を用意し、魂の乗せ換えをしました。
そのうち、二人は重大な事実に気づきました。
魂の乗せ換えを行うたびに自分の魂が劣化するという事実。
魂の劣化は、肉体の腐敗を引き起こしました。そして、乗せ換えのたびに腐敗の始まりは早くなっていったのです。
やがて、ホーエンハイムはダンテの元を離れます。
魂を乗せ換えて生きることに疲れたのか、愛してもいないダンテの傍にいることに疲れたのか、それは分かりません。
放浪の末、ホーエンハイムはトリシャと会います。
本気でトリシャを愛したホーエンハイムは、「トリシャと子供たちと共に老いて死ぬ」方法を探すため、腐敗の始まった身体で旅立ちます。
一方ダンテは、錬金術師として活動していましが、世俗から離れ、世捨て人として隠居生活を送っていました。
そこに現れたのが、エドとアル。ダンテはイズミの師匠で、賢者の石についてはダンテが知っているかも、とイズミに教えられて二人はやってきたのです。
ダンテからすれば、かつて愛した人の生き写しが目の前に現れたことになります。
エドをたどれば、ホーエンハイムにたどり着くかもしれない。
昔造った賢者の石はもう残り少なく、早く新たに作らなくては、肉体の腐敗のほうが勝ってしまいます。
賢者の石を作るための行動と共に、ホーエンハイムをおびき寄せることにしました。
目論見は成功。ホーエンハイムと対峙したダンテでしたが、ホーエンハイムが己の物にならないことが分かると、「扉」の向こうに放り込んでしまいました。
それでもホーエンハイムを諦め切れなかったダンテは、ロゼ(リオールの女性。第1期では内乱最中アメストリス兵に乱暴されて妊娠、子供を生んでいます)の身体に魂を乗せ換え、ホーエンハイムの代わりに、ホーエンハイムそっくりなエドを篭絡して手に入れようと考えます。
結局、それも失敗。ダンテは暴走したグラトニーに食べられて死んでしまいます。
エドはエンヴィーに殺されてしまうのですが、賢者の石となっていたアルが自身と賢者の石を使いエドを蘇らせます。
その後、エドは自分を代価にアルの肉体と精神を呼び戻します。
エドは、「扉」を通り抜けて、錬金術世界から現実世界のドイツに現れます。
そして、ホーエンハイムとの短い生活を経て、錬金術師世界に戻るべく旅立つ……
以前公開された映画『シャンバラを征く者』は、エドが現実世界に現れてから2年後のお話です。
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