2012年5月9日水曜日

鋼の錬金術師

鋼の錬金術師

なぜ死んだ人間を生き返らせる事が出来ないのですか?







『鋼の錬金術師』の世界では、人は「肉体」と「精神」と「魂」から成り立っています。

そして「質量保存の法則」=「無から有は作れない」という法則もあります。



「死んだ人間」はまず「魂」が存在しません。また死者の肉体には魂がありませんので、肉体と魂を繋いでいた「精神」も存在しません。

その存在しない「魂」と「精神」を錬成しようとしても「無から有は作れない」ので錬成できません。

『鋼の錬金術師』世界の理屈で言えば「肉体・精神・魂の3つが揃っていれば人体錬成は可能」です。

しかし「死んだ人間」は3つ揃いません。だから生き返らせるのは不可能です。



『鋼の錬金術師』世界に於いて、死者の魂が死後どのようになっているかまでは表現されていませんが、幽霊等あやふやな存在は今までに登場していませんので、消滅(無)していると考えて良いでしょう。



また、死者は肉体のみは存在する(腐敗とかはするかもですが)ので、魂のない(精神で肉体に魂が繋がっていない)肉体を錬成することは多分、可能だと思います。ただ、それは単に遺体を再錬成しただけで、生き返らせたわけじゃないですけどね。








錬金術は等価交換によって有から有しか作り出すことができないので無から有の練成を無理です。



つまり、無である死者を生き返らせることは出来ません。 人間を構成する魂、神経、肉体は死と同時に切り離されて再び蘇ることはなくなります。 しかし、賢者の石を使うことによって禁忌である人体練成も有から有なら練成可能です。







材料がないからです。

人間が死んだら精神と魂がこの世から消えちゃいますから。単行本背表紙のように幽霊になって天に昇るにせよ何にせよ、肝心の「材料としての魂がこの世にない」のでもともと成功するはずがないのです。死者を生き返らせる場合は、材料としてその死者の魂を用意しなければならないという設定です。つまり不可能なわけです。

もし幽霊がいる世界観で降霊術のようなもので魂をあの世から呼び寄せれるなら、それを材料にして蘇生を成功させることができるということになりますが、鋼は今のところおおっぴらに幽霊出まくるような世界観ではありません。



材料が揃ってる生者を再錬成する場合は人体錬成は成功します。作中でエドはちゃんと成功させました。



作中でホムンクルスは実際にできてるので、肉体だけ作ることは可能な感じですけどね。ただし魂は、だれでもない新しい魂を作るか別の生物の魂を移し変えるかしなければなりません。







錬成は等価交換だから。命に値するものを代わりに取られてしますのです。それを可能に出来るのが賢者の石。そんなとこだったと思いますよ。

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